おにぎりをテーマにした絵本は、いくつかありますが、その中でもおすすめなのが今回ご紹介するこちら。
福音館書店から出版されている「おにぎり」。
平山英三・作、平山和子・絵。作者のおふたりはご夫婦だそうです。
そのものズバリのシンプルなタイトルですが、内容は何と「おにぎりの作り方」!
読んでいても、聞いていても、お腹がすいちゃう絵本なのです!
あらすじや年齢、読み聞かせの様子を詳しくお話ししていきますね。
おにぎり絵本のあらすじ・内容
ごはんを炊いておにぎりを作るまでの、ただそれだけの過程を丁寧に描いた絵本です。
言葉は少なく、必要以上のことは何も書かれていません。ふんわりとした風合いの絵がとても優しい気持ちにさせてくれます。
最後にどどーんとおいしそうなおにぎりがたくさん出てきます。
これを読むと必ずおにぎりを食べたくなります。
読んでもらった子どもも同じで、
まず、「ああお腹が減った」と言います。
おにぎり絵本の年齢は何歳から?
対象年齢は2歳〜4歳と書かれています。
もちろん小さなお子さんにもいいですし、
小学校低学年の子どもたちに読み聞かせをした時も盛りあがりました。
おにぎり絵本の読み聞かせ
お母さんがお子さんと一緒にページをめくって読むのもいいですし、ある程度の人数なら、絵がシンプルでわかりやすいので読み聞かせにも向いています。
子どもたちは、まばたきもせずお話の世界に引き込まれていきます。
おにぎりは身近な食べ物で、たいていの子が食べたことがあるので、ごはんからおにぎりになっていく様子に、とても心が惹かれるようです。
小学校低学年の子供たちは、「うまそう〜!」「おいしそう〜!」と、今にもよだれを垂らしそうな勢いで前のめりになってお話を聞いていました。
給食の前の時間だと、かわいそうになってしまうぐらいです。
おにぎりの作り方がわかる絵本
この絵本を選んだのは、お子さんと読んだあと、ぜひ一緒におにぎりを作ってもらいたいからです。
あつあつのごはんをふっふっと吹きながら、ぎゅっと手で握って形を作り、真ん中を凹ませて梅干しを埋める、そしてまたぎゅっぎゅっと。
そんな作業を「あついねぇ」「へんな形になっちゃった〜」などと笑いながら一緒に親子で楽しんでもらいたいです。
昨今、おにぎりなんてコンビニですぐ手に入りますし、実際コンビニやスーパーで購入することも多いかと思います。
でもそれをあえて、家で作ること、お母さんやお父さんと一緒に作ること、自分たちで作ったものを「おいしいね」と言いながら食べること、
そんな笑顔と楽しさが、家族のささやかな幸せにつながると思うのです。
食材や食べ物を大事にするといった、食育にも自然とつながると思います。
さいごに
大人も一緒に楽しめて、絵本を読んだあとは一緒に料理ができて、それを一緒に食べて幸せな気持ちになれるなんて、
こんな素敵な絵本はなかなかありません。
少し大きい子には、具をおかかや鮭、たらこなどに変えて、想像しながら読んでみるのも楽しいかもしれません。
たくさん作って、家族みんなにふるまうのも楽しそうです。