おでんおんせんにいく(中川ひろたか・作、長谷川義史・絵)
佼成出版社の「おはなしドロップ」シリーズの絵童話です。
対象年齢は小学校低学年からですが、わが家の下の子(4歳)も楽しんでいます。
『おでんおんせんにいく』のあらすじ、読み聞かせたときの子供の反応や感想をご紹介していきます。
おでんおんせんにいくのあらすじ・内容
おでんの家族(お父さんのさつまあげさんと、お母さんのたまごさん、子供のばくだんくん)が「おんせんランド」という温泉のテーマパークに泊まりにいくお話。
「おんせんランド」への道中で乗る電車の名前の絶妙なネーミングや、「おんせんランド」にあるたくさんの種類のユニークな温泉に子供も興味深々で読んでいます。
おでんの湯の他にも、ラーメンの湯やおしるこの湯などバライティにとんだ温泉がたくさん。
チーズフォンデュの湯に入っているブロッコリーなど、たくさんの温泉には、それぞれぴったりな具材たちが入浴していて、それも面白いです。
入る温泉を間違えてしまったり、長く入りすぎて大変なことになってしまっている具材も面白い。
大人でもクスっと思わず笑ってしまうこと間違いなしです。寒い冬に読むのにぴったりな絵本です。
おでんおんせんにいく 読み聞かせ
文章がとてもリズムカルで歌を歌うように読めます。ページ数(58ページ)のわりにあっという間に読み終わってしまいます。
夜寝る前に読み聞かせるのですが、この絵本が今一番リクエストが多いです。
大人が読んでも十分楽しめるので、進んで読んであげたくなります。
対象は小学校低学年のようですが、下の子の4歳の保育園児でも読み聞かせで大まかなあらすじを理解できました。
恐らく3歳以上の子供なら理解できるのでは、と思います。
おでんおんせんにいくの感想
『おでん おんせんにいく』に出てくる登場人物はみんな食べ物なのですが、どこか人間の家族のやり取りようでとても親近感が沸きます。
おでんの家族が出会う人(食べ物?)たちも、こんな人どこかにいそうだなぁ、と思えるような登場人物ばかりで、物語を盛り上げてくれます。
所々に登場するダジャレに子供達も大笑い。しばらくは何かと同じダジャレを毎日の生活の中で言い合って家族で笑っていました。
家族のコミュニケーションが増えると思います。我が家のコミュニケーションを確実に増やしてくれました。
さいごに
おでんおんせんにいくは、読んでいると、とても心がほっこりします。子供が少し落ち込んでいるときにも読むと笑顔になります。
そして読み終わるとおでんが食べたくなってしまいます。絵本の話をしながら家族でおでんを食べるもの楽しくなりそうです。
お風呂が苦手な子供も、この絵本(児童書)を読んだらお風呂や温泉に興味を持ってくれるかもしれません。
おもしろいだけでなく、子供が得るものもたくさんある名作だと思います。