今回ご紹介する絵本は、ヨシタケシンスケの『もうぬげない』。
服を脱ぐ途中で引っかかってしまい、お腹を出したままの姿で登場する男の子。
そのままあれこれ想像する内容と展開がおもしろい、おすすめの絵本です。
もうぬげない絵本のあらすじを中心に、対象年齢や感想をお伝えしていきます。
絵本を読んだら欲しくなっちゃう(!?)、Tシャツについても調べてみました!
もうぬげないのあらすじ・絵本の内容
主人公は3歳ぐらいの男の子でしょうか。
お風呂に入るために、自分で脱ごうと思った服をお母さんが急いで脱がそうとしたために、首のところで引っかかってしまいました。
ひとりで脱ぐからとその後いろいろやってみましたが、やっぱり脱げません。
そのうち心配になってきた男の子…。
ぼくは このまま おとなになるのかな。
しかし、ここで泣いたりしないんです。助けも呼ばないんです。
自分でやる、自分でやる、と言い始めたぐらいの時期の男の子ですから、自分でなんとかしようとします。
でも、このままならこのままでいいや。とふと開き直ります。気持ちが良いほど。
そして、いろいろなことを想像します。
このままだった場合、のどがかわいたら?ネコがおなかをコチョコチョしてきたら?
悩みますが、考えて、その度に打開策をちゃんと思いつきます。
この男の子の発想には、感心してしまいますし、絵は見ているだけでも面白いです。
子どもはケラケラ笑いますし、大人も思わずふふっと笑みがこぼれます。
そして最後はあっけなくお母さんに服を脱がされて、男の子は小脇に抱えられてお風呂に連れて行かれるのですが、実は最後の最後に大どんでん返しが待っています。
もうぬげないの対象年齢は?
対象年齢は、主人公の男の子と同じぐらいか、その子の気持ちがわかる、少し上の年齢の子がいいのではないでしょうか。
2〜3歳くらいの小さいお子さんは、絵を見て面白くて笑いますが、
この日常生活にありがちな、ちょっとしたトラブルを経験したことのある年齢ぐらいの子供なら、男の子の気持ちに共感しながら、なお楽しめると思います。
読み聞かせで読んだ時は、笑いが笑いを誘って大爆笑になっていました。
飾らない普段の生活の一場面、というのがいいみたいです。
もうぬげないの感想
このお話の良いところは、どんな状況になろうとも前向きに考えればなんとかなるさ、という勇気を与えてくれるところです。
子どもにももちろんですが、頭が固くなってしまった大人にこそ訴えかけるものは大きい気がします。
そしてもう一つ。ありのままを認めるということ。これはとても大事なことです。
他の子とちょっと違ったところがあっても、それはそれでいいじゃない。そんな考え方です。
ちょっと違ったところを個性と思えば、ポジティブになれる。
ちょっと違ってるせいで困ったことが起きたら、その時、知恵をしぼって考えてみればいい。
そんな楽天的でいながら強い生き方を教えてくれています。
子供はそんなこと考えながら読まないと思いますが、それでいいと思います。
ヨシタケシンスケのTシャツ もうぬげない
ヨシタケシンスケさんの絵本グッズはいろいろ出ていますが、「もうぬげない」ならやっぱりTシャツが気になります。
絵本ナビと楽天でチェックしてみたところ、それぞれ違うデザインのTシャツも見つけました!
どちらのショップでも売っていたのは、こちらの「むしとり」。もう脱げないお友達がいたら…の空想シーンが再現されたTシャツです。
リバーシブル仕様です。『もうぬげない』ごっこもできちゃう(!?)
他に、絵本ナビで見つけたTシャツはこちら。服がぬげない「ぼく」が「ずっとこのままでいよう」と言うシーンのデザイン。
こちらはSサイズです。MとLもあります。
ヨシタケシンスケ Tシャツ ずっとこのままここからは楽天で見つけたTシャツ。
もうぬげない、名場面集。
背中には「ヨシタケシンスケ」のロゴも。
▼こちらはシンプルなタイプ。
胸元にもうぬげない男の子の刺繍。
リバーシブルです。
▼レインコートも!
まとめ
もうぬげない
著者:ヨシタケシンスケ
出版社:ブロンズ新社
ページ数:28ページ
ヨシタケシンスケ『もうぬげない』のあらすじを中心に関連情報をご紹介してきました。
オチのネタバレはナシで!ぜひ読んでみてください。大人も子供も絶対に笑うこと間違いなしですよ。
年齢は、2〜3歳から大人まで幅広く楽しめます。