子供と一緒にアートを楽しむ!をテーマに
「版画」をやってみたいと思います。
今回は、「版画」は「版画」でも、
画用紙を使った「紙版画」のやり方をご紹介します。
何を作ればいいのかわからない方のために、簡単に作れる初歩的なモチーフも紹介しますね。
わかりやすく解説しましたので、ぜひお子様と一緒に作ってみてください。
紙版画の楽しいポイント
紙版画は、紙の重なりでできる凹凸を使って、形を表現します。
この凹凸を作るために、紙の重なり方や順番を考えながら作るのです。
自分の頭で作品を想像して、実際に作ってみる。
そうすることで、頭をフル回転させながら楽しく取り組むことができますよ。
紙版画の材料・用意するもの
使うものはこちらです。
100均で材料は全てそろいます。
さっそく作ってみましょう!
紙版画の手順・例「ぶどう」
1.画用紙を丸の形に切り抜く(8〜10個くらい)
2.ボンドで切り抜いた丸をくっつけていく
「ぶどう」の房の重なりを意識すると、
より「ぶどう」らしくなりますよ!
3.「ぶどう」のヘタを作る
細長い四角を二つ切り抜きます。
それを「ぶどう」の房の後ろにつけたら完成です。
紙版画の版を作るコツ
材料を用意して、「さあ、作ってみよう!」
とは言っても、最初はなかなか思いつきませんよね。
そのような時は、「ぶどう」の例のように、丸や四角などの基本的な形を用意しておくととっかかりやすいです。
あらかじめ用意しておいた形を自由に組み合わせることで、形を作り出すお手伝いができます。
慣れてきたら、自分から形を切って、重ねて複雑な表現にもチャレンジしてみましょう。
紙版画の版を刷るコツ
- 水>水彩絵の具
- 色を版に塗るときは一気に!
- 半紙は裏を使うと良い
- 半紙を置いたら手をバレン代わりにして細かいところまで刷る
詳しく説明していきますね。
(コツ1)水>水彩絵の具
絵の具よりも、水の方を少し多めにします。
サラサラしているくらいがちょうどいいです。
しかし、水が多すぎると色が薄くなってしまうので、加減が必要です。
ちなみに、絵の具をのせているパレットは牛乳パックのツルツルした内側を利用しています。
(コツ2)色を版に塗るときは一気に!
水彩絵の具はすぐに乾きます。
乾かないうちに一気に版の上に絵の具を伸ばしましょう!
平筆のように、紙に接する面が大きい筆を選ぶと、一気に塗ることができますよ。
(コツ3)半紙は裏を使うと良い
通常、半紙はツルツルした表を使いますが、ここではザラザラした裏を使ってみましょう。
なぜ、表でなく裏を使うのかというと、裏側の方が絵の具をよく吸い取ってくれるからです。
書道で墨を使う時に、にじみにくくするために、特殊な加工がしてあります。
そのため、おもて面がツルツルしていますよね。
反対に、うら側はザラザラしています。
このザラザラが、絵の具をよく吸い取ってくれるのです。
とは言ったものの、あまり違いはありませんでした(笑)
裏はよく吸い取ってくれる分、にじみが起きやすいです。
表はにじみにくいですが、絵の具を少ししっかりのせた方がいいかもしれません。
半紙のおもてとうらで、刷りやすさや表現の好みは人それぞれだと思います。
好きな方でやってみましょう!
(コツ4)半紙を置いたら手をバレン代わりにして細かいところまで刷る
手の全体を使ってみたり、細かいところは指の腹でこすってみたり。
半紙が破けない程度に、爪を使うのもいいですね。
紙版画のやり方まとめ
いかがでしたでしょうか。
版がある限り、何枚でも刷ることができるのでおもしろいですよね。
対象年齢としては小学生低学年くらいですが、簡単な形を用意してあげたり、一緒に手伝ってあげたりすれば小さいお子様でも十分楽しめると思います!
また、絵の具やボンドを使うので、汚れてもいい服などでやりましょう。
コツをつかめば、工作の宿題なんかにも役立ちそうですよね。
ぜひ、親子で一緒にチャレンジしてみてください!