いくらの親は鮭だけど、すじこの親は誰…?
素朴な疑問ですが意外と答えられなかったりしますよね。
いくらと筋子はよく似ているのですが、その違いが何なのかよく知らない人も多いと思います。
そこで今回は、すじこの親や、いくらとの違いをわかりやすくご紹介します。
すじこの美味しい食べ方なんかもお伝えするので、最後までチェックしてくださいね。
すじこの親は?
すじこの親は、ズバリ「鮭(サケ)」か「鱒(マス)」です!
鮭も鱒も同じサケ科に属する魚です。
鮭や鱒の卵を卵巣ごと塩漬けや醤油漬けにしたものがすじこです。
銀鮭、しろ鮭、紅鮭、銀鱒、鱒、キングサーモンなどが使われます。特に多いのが卵の小さい紅鮭やカラフトマスです。
「あれ?いくらも鮭の卵だよね?」と思ったあなたは正解!
いくらの親も鮭や鱒ですので、いくらとすじこの親は同じなんです!
でもここで新たな疑問が生まれますよね。同じ親の卵なのに、どうしてすじこといくらがあるのでしょうか。
いくらとすじこって何が違うのでしょうか?
おすすめの筋子
すじこといくらの違いとは?
すじこといくらはよく似ていますが、見た目が少し違うのに気づくと思います。
すじこは固まっていて粒がぎゅうぎゅうにくっつきあっていますが、いくらはひとつひとつの粒がバラバラでプチプチしています。
同じ親の卵のはずですが、この違いはどうしてなのか気になりますよね。
それは作り方の違いなんです。
すじこは卵を卵巣膜に入ったままの状態で漬けて熟成させているので、卵同士が合体しているんですね。
一方、いくらは卵をバラバラにほぐしてから漬けているんです。
収穫の時期も、すじこはやわらかくて未熟な卵が好まれますが、いくらは産卵の近い雌鮭の成熟したプリプリの卵が使われます。
ただ、川を上り始めた魚になると卵がほぐれていて皮はゴムまりのように固くなっているので、食べても食感がわるく美味しくないのだそうです。
いくらを作るときも、すじこの状態で魚のお腹から出したものをバラバラにほぐしていることもあるようです。
厳密な製法や卵の収穫時期の違いや卵の成熟度合いは、生産業者によって様々なようです。
わたしたち一般消費者の解釈としては、膜に覆われてつながっているのがすじこ、一粒一粒バラバラになっているのがいくら、という認識でよいと思います。
筋子の食べ方 美味しいのは?
いくらとすじこって味も少し違うと思いませんか?
もともとは同じ魚の卵なので味の違いはないのですが、製造過程で味の違いが生まれています。
すじこは未熟な柔らかい卵なので塩漬けで〆ることで粒が崩れるのを防いでいます。
最近は醤油漬けが主流になっており、色の使っていない醤油で漬けることが多くなっています。
いくらは醤油漬けにされることが多く、調味料で味付けすることで魚卵らしい旨味を味わうことが出来ます。
すじこの食べ方としては、調理したりせずにそのままご飯と一緒に食べるのがもっともおすすめな食べ方です。
温かいご飯にかけるのもいいですし、すじこのおにぎりもとてもおすすめです。
すじこがしょっぱいときは?
すじこはものによってかなりしょっぱいものがあります。塩辛いと一度に少量しか食べられませんので、包丁で筋を切り落として一口サイズにして食べましょう。
切り離すときに筋ではなく粒に包丁を入れてしまうと、べちゃべちゃになるので気を付けてください。
すじこは北の方ではごく一般的な食べ物ですが、日本全国では食べたことがない方も多く、もらっても食べ方がよくわからないということもよくあります。
塩抜きしようとして洗ったりお湯をかけたりすると食べられなくなってしまうこともあるので、しょっぱいなと感じる場合は少量づつ分けて食べるのがおすすめです。
イメージとしてはたらこや明太子のようにご飯のお供として少量づつ頂くのがよいです。
筋子をアレンジするなら?
塩がきついときに食べやすくするアレンジ方法としては、ぶつ切りにして大根おろしと和えるのがおすすめです。お好みで醤油を垂らしたり青じそを刻んでのせてもいいですよ。
塩抜きのかわりに粕漬けにするのもよいですよ。クッキングペーパーでくるんだすじこを練り状の粕漬けに漬けておくと、一晩で塩気がぬけて酒の甘みが加わり火持ちもよくなります。
すじこは冷凍保存できる?
もし食べ切れない場合は、冷凍保存ができます。
大きなままラップで包んで冷凍しましょう。
食べるときは凍ったまま食べる分だけ包丁で切って温かいご飯にのせます。凍ったままの方が切りやすいですよ。
まとめ
すじこの親は誰なのか?からはじまって筋子といくらの違い、すじこの美味しい食べ方をお伝えしました。
すじこもいくらもどちらも美味しいですが、どちらが好きか好みは分かれるようですね。
もともとは同じ親の子ですが、食感や味わいが違います。
もし筋子がしょっぱいと感じる方は、お伝えしたアレンジ方法を試してみてくださいね。