育児をしていると、大変なことの多さに「あるある」を人と共有したくなりますよね。
そんなとき、ブログや育児マンガを読む人も多いと思いますが、
「育児あるある」は子供と読める絵本にも出てくるんですよ!
この記事では、子供への読み聞かせのついでにママも楽しめる!?
「育児あるある」が登場する絵本をご紹介していきます。
余裕がないとうんざりする?かわいい言葉のやりとり『ぼくにげちゃうよ』
マーガレット・ワイズ・ブラウン/クレメント・ハード/ほるぷ出版
ウサギの坊やがお母さんに、
「お母さんからこうやって逃げるよ」と宣言し、お母さんが
「それならこうやって阻止しますよ」と応じる様子を描いた、微笑ましく可愛らしい言葉のやりとりが繰り返される絵本です。
はた目には可愛らしいんですが、忙しくて疲れているときにこういうしつこいことをされると、イラっとくるんですよね…!
そして、我が家の日常ではけっこうよくある光景です。
「しつこいやりとりあるある」。
忍耐難易度はまだわりと低めです。
食事時のまさにあるある!『いただきまあす』
わたなべ しげお/おおとも やすお/福音館書店
クマの子が食事をしようとして、上手にできずに失敗し
「こうすればできるかも」と思いついたはいいけれど、あれもこれもグチャグチャ!
しまいにはテーブルの上に座って満足気に「ごちそうさま」…。
育児中の、まさによくある光景!うちの息子もやってます。
なぜ牛乳をおかずにかけようとするのか!?みたいなことを、しょっちゅう。
頑張ってるな、工夫してるなと見守る余裕があるときはいいけれど、余裕がない時は大変ですよね。
絵本では「わー、やってるやってる」と微笑ましく読めて、実際にはクマのお母さんのようにやらせっぱなしで見守るのはなかなか困難な、忍耐難易度やや高めの絵本です。
CHECK!≫いただきまあす (幼児絵本シリーズ)これで怒らないのは至難の業!『おでかけのまえに』
筒井 頼子/林 明子/福音館書店
楽しみにしていたピクニックの朝。
あやこはお弁当を詰めてあげようとしてぐちゃぐちゃにし、お父さんのバッグを閉めてあげようとして中身を引っ張り出し、待っている間に顔じゅうにお化粧をして、玄関を飛び出したら転んで泥まみれ…。
あるある!
お出かけの前って、ほんとに楽しみすぎて片っ端から邪魔されますよね。
あやこちゃんのお母さんの対応は、私などから見ると神業ですよ!
これでも怒らないし、イラっときた様子もあやこには見せていないんです。お父さんも怒っていないし、あやこはご機嫌で出発していきます。
現実でこんな事態が起こったらかなりハードですが、絵本は不思議と優しい気持ちで読めますよ。
忍耐難易度は非常に高いですね!
CHECK!≫おでかけのまえに (幼児絵本シリーズ)もはや達観!?『ジャムつきパンとフランシス』
ラッセル・ホーバン/リリアン・ホーバン/好学社
ジャムつきパンが大好きなフランシスは、お母さんがどんな食事を作ってもジャムつきパンしか食べません。
お父さんのフォローも聞く耳を持たず、否定までします。
ある日から、フランシスの食事だけ全部ジャムつきパンになり、フランシスはとうとう泣きながら根負けする…というお話です。
「偏食」、これもありますよね!
しかも、野菜もタンパク源もゼロの偏食とは…!少なくとも、我が家の状況よりは相当大変そうです。
しかし、フランシスのお母さんの対応がすごいんですよ。
怒った様子もなく淡々と、フランシスの食事だけジャムつきパンを出し続けるんですね。
意地悪でもないし、フランシスが他のものを食べたがれば
「だから言ったでしょ」のようなことも言わず、新しいものを出してやります。
日常的な「あるある」に対する、達人の技を見ている気分になる絵本です。
もはや忍耐ではなく、達観の域という感じがありますね。
CHECK!≫ジャムつきパンとフランシスまとめ
- 言葉のやりとりがかわいい(しつこい)『ぼく にげちゃうよ』
- ぐちゃぐちゃに混ぜて食べて満足気な『いただきまあす」
- お出かけが楽しみすぎて、お手伝いのつもりで仕事を増やす『おでかけのまえに』
- ジャムつきパンだけが食べたいと言い張る『ジャムつきパンとフランシス』
「育児あるある」が読める絵本として、上記の4冊をご紹介しました。
育児マンガだとこういうときは、あわてたり怒ったりして失敗するママがよく出てきますが、絵本ではさすがにそれはありませんでした(笑)
ですが、それだけに優しい気持ちになれるのが絵本のいいところですね。
「こういう対応ができたらいいな」というイメージを持っておけるという良さもあるので、よかったら読んでみてくださいね。
子供と一緒に楽しめて、ママの気持ちも整えられますよ!