40代のしがない人生を過ごすライターです。
今回ご紹介するのは、江戸時代の町人から現代のサラリーマンまで、長年お世話になってきた老舗中の老舗、東京の「玉ひで」。
訪れて歴史を感じつつ、江戸時代からの味を堪能できる名店です。
人形町玉ひでの待ち時間・予約は?
都営浅草線と東京メトロ日比谷線の人形町駅を下車、甘酒横丁交差点から東京駅方面に少し歩けば、江戸時代を意識した土蔵風な外観の玉ひでまでは1分です。
しかし玉ひでを訪れたなら、何やら行列が出来ている場面に遭遇する確率が高いです。
なにしろ江戸時代から屈指の人気を誇るお店なので、時間帯によっては1時間待ち以上は覚悟せねばいけません。
しかも昼の部は13時30分までに入店できた人で終了なので、運が悪いと入店不能です。
予約を入れて行くことが、無駄をなくす唯一の方法です。
人形町玉ひでの親子丼の歴史
玉ひでが創業した1760年といえば江戸中期の宝暦10年、時の支配者は第十代の徳川家治で、江戸の町人文化がますます発展を見せていたときです。
幕府の御鷹匠の一家に誕生した初代の山田鐡右衛門が、人形町に開店した当初の屋号は「玉鑯(たまてつ)」といいました。
当初は大名などお偉いさんから依頼が会った時のみ、料理を提供するスタイルだったといいます。
幕末の3代目の頃から「しゃもなべ(軍鶏鍋)」の名店として江戸を代表するお店になります。
明治年間には5代目女将のとくが親子丼を考案し、それが今の日本の庶民に愛される食べ物になっているとは意外な話です。
玉ひでの名物料理といえば元祖親子丼
店内に無事座れたなら、誰もが必ず食べとくべき筆頭にあげられるのが、五代目女将とくが考案したという、元祖親子丼。
黄金色のたまごに軍鶏が乗っている味わいは、まさに親子丼の最高峰です。
また、三昧親子丼、白レバ親子丼、極(きわみ)親子丼などバリエーションがあるので、訪れるたびに別の親子丼を味わっておかねばいけません。
玉ひでの真髄まで味わうならコースで
玉ひでには、4つのコースが用意されています。1760年創業玉ひでをとことん真髄まで味わうとすれば、コースを選ぶよりほかはありません。
軍鶏を使っている鳥料理コース、鳥すきコース、水炊きコースがあり、親子夕膳・お子様膳も選ぶことができます。ここに登場するのは親子丼はじめ、吸い物、天ぷら、珍味などまさにとり尽くしな状況です。
これから東京のどこかで贅沢をする時、玉ひでは行っておくべき一店になりそうですね。